
📖頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊
改めて勉強になりました。
とまずは、ありきたりな感想から始めて、以下、詳細な内容の紹介を。
📖 茂木健一郎/頭は「本の読み方」で磨かれる 見えてくるものが変わる70冊(三笠書房)
【内容情報】(出版社より)
脳は「言葉」と向き合うときに、
一番成長する!--茂木健一郎
本の読み方ひとつで、
人は大きく変わることができるのだ。
最新テクノロジーから、文学、芸術、経済学にいたるまで、
縦横無尽の知識と鋭い知性を持った
脳科学者の「頭の中」を明らかにする、完全読書ガイド!
◎頭のいい人は、何を、どう読んでいる?
◎「話のネタ」にしたい本を選べ
◎今の自分より「ワンランク上」と「ジャンル違い」を意識する
◎1日たった10ページ!「同時進行で、複数読む」
◎「積ん読」も、確実に脳の肥やしになるーーその理由
◎今、読んでいる本が、「あなたはどういう人間か」を物語る
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
脳は「言葉」と向き合うときに、一番成長する!脳科学者流完全読書ガイド。頭のいい人は、何をどう読んでいる?
【目次】(「BOOK」データベースより)
1 これが“自分の頭で考える力”をつける第一歩ー本を読む人、読まない人、そこに圧倒的な差が生まれる
(頭がいい人は、どう本を読み、どう活かしているのか?/メリット1 読んだ本の数だけ、高いところから世界が見える ほか)
2 こんな「教養のある人」こそが強いー仕事、人間関係、幸福…あらゆることは、読書に左右される
(「優等生」ではなく、「オタク」を目指す/地頭のよさは、こうしてつくられる ほか)
3 「自分を成長させてくれる本」の見つけ方ー「上質な文章」に触れることが、何よりも脳を鍛える
(文学界の教養王「夏目漱石」/まずはこれを読めージャンル別「チャンピオン」 ほか)
4 知識を吸収し、人生に活かす技法ー膨大なデータを血肉にする「7つの絶対ポイント」
(絶対ポイント(脳には「雑食」がよい/「複数」を「同時進行」で ほか))
5 「一生使える財産」としての厳選10冊ー「知の宝庫」から、本当に必要なものを盗め!
(複雑な時代に立ち向かうーその“姿勢”/「国家」と「自分」を理解するー自由を考える一冊『選択の自由』 ほか)
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
茂木健一郎(モギケンイチロウ)
脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア」(感覚のもつ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2015年7月発行/2015.9.6読了】
【備忘録】
はじめに 本は、あなたを映す「鏡」である〜何をどう読むか、それが問題だ
・人が成長すれば、本も成長する

例えば、「吾輩は猫である 」も小学生のときとおとなになってからでは全然違う読み方をしている
1 これが“自分の頭で考える力”をつける第一歩ー本を読む人、読まない人、そこに圧倒的な差が生まれる
・本を読むことは自分の経験を増やすこと
・読書で取り入れた知識は、自分の過去と未来の経験と結びついて新しい意味が見出され、知らぬうちに発展し、こういう発酵のプロセスを経て始めて「知性・見識」として定着する
・「知性」というのは「どれだけたくさんの人の立場で考えられるか」
・どんなに時代が流れても人は絶対に言葉を使い続ける
・何事も「他人事」ではなく「自分の課題」としたときに初めて、脳は本気になって潜在能力を発揮する
・これからは、一人ひとりが好きなことをして、誰とも違う味を堂々と出せることこそがかっこいい時代になる
・かっこいい本はブックカバーをかけないで持ち歩く
2 こんな「教養のある人」こそが強いー仕事、人間関係、幸福…あらゆることは、読書に左右される
・楽しいことだと人間はのめり込む。楽しいことなら学ぶことは苦痛ではない
・自分の知らないことを恥じる必要はない
・読書とは頭の基礎体力をつけてくれるもの
・自分で世界の動きを知る力を身につけておくことは大切
・ちょっと危ない人になれ
・その衝撃は思考のきっかけになる
・どんなに常識だと思われていることでも、外側には違った見方がある
・「読んだつもりの本」も教養の一部
3 「自分を成長させてくれる本」の見つけ方ー「上質な文章」に触れることが、何よりも脳を鍛える
・文学界の教養王「夏目漱石」

漱石の思い出 (文春文庫)

三四郎 (新潮文庫)
・一般的に言っていい本の見極めポイントは「それについて語りたくなるかどうか」

坊っちゃん (新潮文庫) -
・人々が会話したくなるようなものがヒットする
・会話には絶対的な正解はないから、話して楽しいかどうかは、感覚としか言いようがない
・古典は現代のわたしたちに置き換えながら読む
・本を読んで「共感力」と「雑談力」を身につければ「幸福の土台」ができる
4 知識を吸収し、人生に活かす技法ー膨大なデータを血肉にする「7つの絶対ポイント」
・どんなネタがいい仕事につながるかわからないところが、人間の面白いところ
・乱読してこそ初めて、名作には名作の理由があるのだということがわかるようになる
・複数の本を同時進行で〜タスクを細切れにして、心理的なハードルを下げる
・自分の軸となる「カノン」(教典、動かせない柱)をつくる
・人間の脳が新しく興味を持つきっかけは「自分の信頼する人物が楽しそうに語る話」であることが多い

第一阿房列車 (新潮文庫) -
>「女流阿房列車」なら読んだ→ブログ
・本はネタバレOK
>当ブログの書評カテゴリーもその方針
・一万時間の法則
>管理人もブログに一万時間以上は費やしているはずが(^_^;)
・コピペは脳を劣化させる
・言葉には経済価値がある
・速く読んでも50%くらいわかれば十分
・目次を見て全体を俯瞰する
・見出しで面白そうだと思ったら重点的に読む
・全体をパラパラめくってだいたいのポイントを把握
5 「一生使える財産」としての厳選10冊ー「知の宝庫」から、本当に必要なものを盗め!
![選択の自由[新装版]―自立社会への挑戦 -](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Ywbpl-UCL._SL160_.jpg)
「選択の自由」M&R・フリードマン
〜「国家」と「自分」を理解する、自由を考える一冊。人は自由にさせたほうが、結果として努力して最善のものを生み出す(茂木)

「悲劇の誕生」ニーチェ
〜「暗黒面」こそが人を輝かせる、「人間の土台」をつくる一冊。まわりの誰かとは合わなくても、ニーチェのように本当のことを言ってくれている人が、本の中には見つかる。(茂木)

「ご冗談でしょう、ファインマンさん」R・P・ファインマン
〜明るいノーベル賞科学者、「理系思考」がわかる一冊。世の中をおもしろくしようと、バカバカしいほど工夫して、ダンスをするように軽やかに生きていく姿勢(茂木)
>文系とか理系とかそういう区分けをしているのは日本だけでしょ?!

「硝子戸の中」夏目漱石
〜「本当のやさしさ」とは何か、「心の美」を見つける一冊。「心が美しい」というのはどういうことかを知りたいときは、この本を読むべき。日本人独特の考え方や感じ方があって、その機微を知るのには最高のエッセイ。(茂木)

「宇宙からの帰還 」立花 隆
〜人間が神を見るとき、「宇宙と地球」を知る一冊。普段自分がいる場所を可能な限り離れてみたときに、実際にぼくたちはどう感じ、どのように変わってしまうのだろうか、ということを考えたい本。(茂木)

「イワン・デニーソヴィチの一日」ソルジェニーツィン
〜「今ここ」を懸命に生きる、「救い」を見出す一冊。最高の言語表現による、鮮やかで素晴らしい「幸福論」(茂木)

「獄中記」ワイルド
〜”人の痛みがわかる人”とは―闇と対峙する一冊。この本を深く理解した人は、きらびやかな世界に行っても行かなくても、自分を見失わずに生きられることでしょう(茂木)

「枕草子 」清少納言
〜「カワイイ」はここから始まった、日本の心を学ぶ一冊。現代のマンガやアニメの源流とも言える「ゆるさ」がある。今一番人気のあるものが、清少納言を読むとわかる。(茂木)

「モオツァルト・無常という事」小林秀雄
〜固い頭を柔らかく、「考える力」を養う一冊。「言葉で語りすぎない」芸術。どんな形になって誰に届くのか、どこに届くのか、いろいろな可能性がある生まれたての卵のような文章。(茂木)

「ファウスト」ゲーテ
〜大学では教えてくれないこと、「人間の複雑さ」をのぞく一冊。「すべての学問を修めても、人生のことなど何もわからない」というのがゲーテの実感。「真の学び」とは何か、ということを知るための最高の教科書。(茂木)
【参考書評】
・tubamiとcocoと☆☆☆
・We Live Only Once IT会社で働く中の人がつぶやくよ
・【シェア読書:568冊目】
・ビジネス選書&サマリー
・Amazon書評
・読書メーター



あなたはロクな本を読んでいない印象ですが