2017年05月16日

曽野綾子「日本人の甘え」

昨日公式RTしたこれらのTweet関連の反応は、「ツイナビ【話題】自分も中高年の一人だが、なぜこんな理不尽なことが言えるのか理解できない…」、「接客業の人に対してキレる、理不尽を強いる中高年が増加している?新聞の投書に様々な意見が集まる」(togetterまとめ)。参考情報として、「キレる中高年、精神科医が指摘する哀しき理由」(ダイヤモンド・オンライン)をご覧いただくとして、
という流れでこの本。
日本人の甘え (新潮新書) -📖日本人の甘え (新潮新書)
この世代で経済的に恵まれていて、比較的健康な人的に当たり前の思考か?!

と標準化しちゃあいけないとは思いますが…

📖曽野綾子「日本人の甘え」(新潮新書
【内容情報】(出版社より)
仕事、社会、人生。「人の世の理」とはーー。国と社会に対する認識の甘さ、マスコミの思い上がりと劣化、他国や
他民族への無理解……近年この国に現われ始めた体質変化を見つめ、人間の条件とは何かを問う。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
待機児童や貧困問題に見る国と社会への認識の甘さ、騒々しく謝罪ばかり求めるメディアの思い上がり、他国や他民族への無理解と独善的な価値判断…近年、あらゆる事象にこの国の体質変化が現れ始めた。「プロとは家の事情を超えて働ける者」「ユートピアとはどこにもない場所」「最悪を基準にものを考える」など、現代人の甘えを問い直し、人の世の道理を説く。

【目次】
第一話 動物の原則に逆らう覚悟はあるか……待機児童問題が内蔵する嘘
国と社会に対する認識の甘さ/贅沢すぎる現代の夫婦/猿でも守っている「親である条件」/プロとは家の事情を超えて働ける者

第二話 打算的処世術と権威主義の臭い……日本社会の体質変化
大げさすぎるNHKの地震情報/無難なこと、悪くないこと/異常多弁文化と「平和」の乱発/ユートピアとは「どこにもない場所」

第三話 マスコミの思い上がり、退化、幼児化を憂う……庶民の無言の選択
「たかが」作家への言論弾圧/個々の判断こそ民主主義の基本/謝罪を要求する哀れさ/世間へのささやかな抗議

第四話 「理解」は人間性の見事さではない……アラブ的思考を学ぶ
血縁地縁と同宗教が「隣人」の条件/道徳的、人道的という独善性/遊牧民的思考形態への無自覚/「正義の味方」の幼稚な記者たち

第五話 人間が極限の生きる力を出しきる時……難民の現実的困難
何もしないよりは一人でも救う/難民の常識、日本的な文句/「ディスプレースト・パーソン」の将来/芸術的なまでの積載技術

第六話 痛みに耐えて歩く人々と「道の人」……「小さなパン三個」の精神
歩くことは、生きること/戦後日本の「敷石のドミンゴ」たち/飢えによって死ぬことなからんため/引揚から難民を考える

第七話 自ら選ぶ自由と可能性を贈る……医師が患者を治す意味
トイレはアフリカ学の第一歩/避雷針代わりの「キャベツの木」/パスカルの青っ洟/治療後の悲惨な人生

第八話 日本を許してあげて下さい……国家的対応の限界
「ハンセン孤児」の精神的苦痛/呼称さえ換えればいいのか/インドのライ病院での光景/国家的規模の壮大な事業

第九話 目の前に立ちはだかる絶対の障壁……積乱雲の記憶
巨大なパゴダのような積乱雲/私の中の「見果てぬ」夢/初めてチャーターした自家用機/この世に立ちはだかる暴力

第十話 神は人生のすべての瞬間の立ち会い人……人生の原型
生涯の厳しい労働、沈黙、祈り/戒厳令下チリの日本人シスター/惰性よりも自分らしい生き方で/お金から解き放たれた境地

第十一話 原則を守るためには適用も要る……物事の基本
懐中電灯とライター/遭難時に必要な道具/最悪を基準にものを考える/すべては「ない」状態から発生する

第十二話 過保護が心身の免疫力を失わせる……不潔と不純の恵み
お腹をこわさずに暮らす方法/「きれい好きは病気を招く?」/戦争がもたらした自己改造/神から贈られた健康の仕組み

第十三話 破壊的にでなく、穏やかに個性を貫く……服装が語る過去と現在
日本財団での入社面接/醜悪で画一的なリクルート・スーツ/ハレの日には一番いい服を/「人間ビスケット」の貧しい心情

第十四話 食事には餌の摂取以上の意味がある……会話とものを大切に
貧困問題への違和感/信仰と殺生はかけ離れたもの/「ご復活料理」の深い味わい/おいしいものは高価なものではない

第十五話 人間のすべてのことは、いつか終焉が来る……人の世の理
終息に対する情熱/「もういい」という納得と感謝/「持って満足」から「捨てて爽快」へ/「空」が入りこんで来る時

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
曽野綾子(ソノアヤコ)
1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者。1995年から2005年まで日本財団会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【本書は『新潮45』連載中の「人間関係愚痴話」(2015年1月号〜2016年5月号)を改題の上、まとめたものです。/2016年9月発行・2017.1.22読了】

【備忘録】
第一話 動物の原則に逆らう覚悟はあるか……待機児童問題が内蔵する嘘
親である条件―動物からのメッセージ (1978年) (Tomo選書) - 📖親である条件―動物からのメッセージ
>【ご参考】Benesse発 2010年「子どもの教育を考える」〜チンパンジーに学ぶ 第1回 親子関係の進化的基盤(松沢哲郎先生)
>チンパンジーの子育てで人間と大きく違う点は、24時間ずっと子どもを抱いているということです
>チンパンジーの母親は、一人の子どもを5年間かけて、大切に育てるのです。

・プロとは、病気や家の事情を超えて働ける者
・住まいが狭いと親と同居は難しい
・子どもは原則、父と母で育てるようになっている。二人(二匹)でやっとやれることを、片親でやろうとするから最初から大きな無理がある

第二話 打算的処世術と権威主義の臭い……日本社会の体質変化
・異常多弁文化も、すべて何か事故があった時、責任を押しつけられないための予防策
・平和がいいということは、人間の暮らしの基本(自ら言わなくても、ほとんどが平和主義者)
・トマス・モアの「ユートピア(理想郷)」は、実は「ウ・トポス(どこにもない場所)」から来たように、平和というものは実はそう簡単にあり得ないもの

第三話 マスコミの思い上がり、退化、幼児化を憂う……庶民の無言の選択

・作家は昔から偏った変人が多かった。むしろ穏当で良識的で中庸性のある人が個性的な作品など書けるわけがない
・個々の判断こそ民主主義の基本→答えは日本の民衆が一番自然に示してくれる
・尊敬できない人に診てもらっても病気は治らない

第四話 「理解」は人間性の見事さではない……アラブ的思考を学ぶ
アラブの格言 (新潮新書) - 📖アラブの格言 (新潮新書)
・アラブというのは日本人と違って裏表のないことをよしとしはしない人たち
・新約聖書の「隣人」とは、第一に「血縁や地縁でつながった親戚・縁戚」、第二に必ず「同宗教」であること
・アラブ人たちは必要な時だけでなく、いつも心を示し続ける人を信用する。問題が起きたときにだけあわてて駆けつける姿勢は、友人ではなく、商人としか見られない

第五話 人間が極限の生きる力を出しきる時……難民の現実的困難
・何もしないよりは一人でも救う方がマシ→それが人間の能力の限度
・避難にあたって的確な情報や指令を出せるような組織も通信方法もないというのが、世界中の難民の常識
・目に見える将来の目標があるというのは、すばらしいこと
・難民(英訳)〈戦禍からの避難者〉 refugees; displaced persons (戦争などで自国を追われた)

第六話 痛みに耐えて歩く人々と「道の人」……「小さなパン三個」の精神
・「敷石のドミンゴ

第七話 自ら選ぶ自由と可能性を贈る……医師が患者を治す意味
時の止まった赤ん坊 - 📖時の止まった赤ん坊
公益財団法人社会貢献支援財団平成17年度社会貢献者表彰:遠藤能子(エンドウ ヨシコ)

第八話 日本を許してあげて下さい……国家的対応の限界
外国人の女性に石を投げたことが!(伊藤文学のひとりごと)

第九話 目の前に立ちはだかる絶対の障壁……積乱雲の記憶

>幸いなことに飛行中に弱い乱気流程度はあってけど、積乱雲に突っ込んだ経験はなし
雲の墓標 (新潮文庫) - 📖雲の墓標 (新潮文庫)

第十話 神は人生のすべての瞬間の立ち会い人……人生の原型


第十一話 原則を守るためには適用も要る……物事の基本
・非常食に素麺がいいのは、そばやうどんと比べてすぐに茹だるから、燃料が少なくて済む

第十二話 過保護が心身の免疫力を失わせる……不潔と不純の恵み
・アフリカは澄んで正直な部分がある
・アフリカ行きには梅干しを携行
・食前・食中・食後に水を摂らずに食べ物だけ胃袋に入れればお腹をこわさずに済む(胃酸で消毒)
・きれい好きすぎるのも抵抗力が弱くなるもの

第十三話 破壊的にでなく、穏やかに個性を貫く……服装が語る過去と現在
・日本財団での入社面接〜個人的な事情を聞くのは禁止だったが人柄を見るのに聞きたくなるし、セールスポイントの質問は受験者はきちんと用意してくるし、あまりやりたくはなかった
・醜悪で画一的なリクルート・スーツ〜自由にすると服を買えない人が出てきても困る。リクルート・スーツならほかにも使い道があるし
・ハレの日には一番いい服を着て、相手に尊敬や敬意を表すもの

第十四話 食事には餌の摂取以上の意味がある……会話とものを大切に
・貧困とは「今晩の食べ物がないこと」
・大学を出なければ人並みな人生だと思えないという発想が間違っている
・食事は社会的な生活を分け合う場だから会話が大事〜周囲の人と会話を交わすこと。ものを大切にすることを習う場でもある

第十五話 人間のすべてのことは、いつか終焉が来る……人の世の理


【参考書評等】
めんどくせぇことばかり
貧困とは「今晩の食べ物がないこと」である(39浦和西高 非公式&未公認ブログ)
Amazon書評
読書メーター
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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 10:55| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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