2018年01月16日

金本知憲氏、松井秀喜氏らの野球殿堂入りの件を前振りに、池上 彰・増田ユリヤ「なぜ、世界は”右傾化”するのか?」

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本題に入る前にまずはこの件
報道では得票数の多い順に、「プレーヤー表彰から松井秀喜氏、金本知憲氏が、エキスパート表彰から原辰徳氏…」の順となってますが、管理人の立場上(掲題は)金本氏を先にさせていただきました。
さらに詳しいことは詳しいことはこちらをご覧いただくとして、
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ホンマそれ。
という流れでこの本。
なぜ、世界は“右傾化”するのか? (ポプラ新書) -
📖なぜ、世界は“右傾化”するのか? (ポプラ新書)

本書では「自分の国さえ良ければいい、あるいは移民・難民の流入を防ぐこと」が「右傾化」だと定義。右翼・左翼、保守・リベラルだとかいう古い価値観、既存の枠組みの中で物事を見たり、とらえるばかりでは新しい状況に対応できない。(今の報道サイドは出来ていない)とも。

自分自身もその点には同意。

「右翼・左翼」、「保守・リベラル(革新)」という対立構造より、今後はグローバル化推進派と反対派の対立構造のほうが重要になってくると思います。


📖池上 彰・増田ユリヤ「(119)なぜ、世界は”右傾化”するのか?」(ポプラ新書
【内容情報】(出版社より)
単純ではない世界の”右傾化”とは?
日本も世界から右傾化と見られている?
先が読めない時代をニュースのプロはどう見るかーー。
イギリスのEU離脱やトランプ政権の混乱が続く中、仏大統領選挙では極右政党の代表が選ばれなかった。
世界に「昔はよかった」という流れが生まれている一方で、くい止めようとする力も働いている。
「右傾化」をキーワードに世界を読み解く。

【目次】
序章 ニュースのプロは何を見ているか
第1章 トランプのアメリカはどうなる?
第2章 分断される世界で生きる人々
第3章 一国主義はここから始まった
第4章 移民たちの格差
第5章 ”右傾化”に揺れるヨーロッパとこれからの世界
第6章 世界の今後をうらなうフランス大統領選

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
池上 彰(イケガミアキラ)
1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学卒業後、NHKに記者として入局。事件、事故、災害、消費者問題、教育問題等を取材。1994年から2005年まで「週刊こどもニュース」に出演。2005年から独立。2012年から16年まで東京工業大学教授。現在は名城大学教授

増田ユリヤ(マスダユリヤ)
1964年、神奈川県生まれ。國學院大學卒業。27年にわたり、高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。日本テレビ「世界一受けたい授業」に歴史や地理の先生として出演のほか、現在コメンテーターとしてテレビ朝日系列「グッド!モーニング」などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2017年6月発行/2017.10.31読了】

【備忘録+α】
序章 ニュースのプロは何を見ているか
・増田「今、実際に国民が政治の現場に求めているのは(中略)今解決を求められている問題に対して、それを改善するための政策をどれだけ考え、実際に動いてくれるかどうかが、候補者を選ぶためのポイントになってしまいました。」
・池上「とにかく今の政治家は嫌だという感覚が世界的に広がっている」
>期待感だけでもOKとは書いてありませんが…
・フェイクニュースの見分け方/池上「健全な猜疑心を持つ」、増田「ステレオタイプなものの見方をやめる」
・増田「昔の方が良かったという流れは、ヨーロッパやアメリカに特有なことではなく、多くの国で起こっていて、日本でも盛ん。また、その状況に反発する人たちが多くいるところも同じ」
・増田「右傾化と呼ばれる流れは、メディアが取り上げれば取り上げるほど、極端なことを言っている人たちにとっても有利な状況になるような気がする」


第1章 【アメリカ編】トランプのアメリカはどうなる?
・アメリカは不法移民を受け入れたり、追い出したり
〜1986年、レーガン大統領「4年以上の不法滞在者は、違法行為を認めて罰金を払えば合法的な滞在を認める」
〜2001年から2008年、ブッシュ政権下で強制送還された不法移民の総数:200万人
〜2009年から2015年、オバマ政権下で強制送還された不法移民の総数:280万人
〜ただし、オバマ政権は不法移民の子どもでも教育が受けられるようにするなどの大統領令を出した
〜トランプ大統領「すべての不法移民を強制送還する。犯罪者や犯罪歴のある者、ギャングのメンバーを中心に200〜300万人を追い出す」
・一方、日本が新規に受け入れた難民は、2015年 27人。2016年 28人

第2章 【アメリカ編ルポ】分断される世界で生きる人々
・政治で大事なことは「他の人の話を聞くこと」「最後の最後まであきらめないこと」

第3章 【イギリス編】一国主義はここから始まった
・そもそもイギリスはヨーロッパではない!?〜イギリスはアメリカや旧植民地との交易を重要視していたので、ヨーロッパ諸国と協力する必要がなかった。
・EU離脱でイギリスが分裂する?

第4章 【イギリス編ルポ】移民たちの格差
・国の政治状況が自分たちの生き方と相いれず、自由を求めて外に出ていってしまったまま戻ろうとしない若者たちも、EU加盟国であることの恩恵を他国で受けながらも祖国や宗教を賛美する戦後生まれの熟年層も、誰もが「いいとこどり」を求めているにすぎないのだろうか

第5章 【EU・フランス編】”右傾化”に揺れるヨーロッパとこれからの世界
・紛争・内戦の歴史は移民・難民の歴史だった
アフガニスタン紛争・内戦(1979〜2001)
ユーゴスラビア紛争(1991〜99)
チェチェン紛争1994〜9699〜2009
スーダン・ダルフール紛争(2003〜)
アラブの春(2011〜)
・本来の右翼〜「古き良き伝統」を守ろうとする勢力。左翼〜封建的な身分制度を否定し「自由で平等な社会」の実現を意味する人たち

第6章 【EU・フランス編ルポ】世界の今後をうらなうフランス大統領選


【参考書評等】
池上彰氏「世界の右傾化と、日本の右傾化は違う」 増田ユリヤ氏と語る(ハフポスト日本版)
 池上さんは「日本は、実は海外からはすごく右傾化した国だって見られているんじゃないか」と懸念を示した。
 また、この本で現場からのリポートを担当した増田さんは「日本人は政府の言ったことをそのまま聞いていけばばいいんだ、というような受け身の姿勢になりがち」と語った。

日経ビジネス・池上 彰の「学問のススメ」/『なぜ、世界は“右傾化”するのか?』対談(前編)〜ルペンの国民戦線が極右なら、日本は極右の国だ
 「右傾化」と言ってしまうと逆にいまの変化の意味が見えなくなる。各国の政治の変化に共通するのは、右傾化ではなく、自分の国さえ良ければいいという一国主義です。移民や難民など、自国民と異質な存在を受け入れたくないという思いです。
(中略)
歴史を見ると、ひとつの政治体制の耐用年数はだいたい70年間なんです。
(中略)
国民としては、負担が少ないほうがありがたい。でも、国の未来を見据えたときにその選択が正しいかどうか。その善し悪しをチェックするのは・・・・・・。メディアの役目ですよ。

同上(後編)〜日本にも「移民局」が必要だ
 日本人のマインドに、移民や難民の受け入れがなじまないという実態があります。(中略)こうした日本人の意識を前提に、海外からの移民を受け入れるのなら、どういう形でなら受け入れやすいのかを考えていかないとならないと思います。日本の人口が減少し、高齢化が進むのは、逃れられない事実ですからね。(中略)
 ここのところフランスで起きているテロは、いまフランス国内に移ってきた移民や難民や旅行者が起こしたものではありません。かつての移民の二世、三世、つまりすでに「フランス人」となった人たちによる、ホームグロウン・テロであるケースが非常に多いのです。「中略」
 テロリストにならなくても、定職につけなかった移民の子供たちの一部がギャングになったりするケースは、世界各国で起きています。もし、日本で移民を正式に認めるとするならば、同時にその子供たちの教育環境をちゃんと用意する必要があります。社会不安やテロなどは、最初にやってきた親の世代ではなく、むしろその国で生まれ育った子供や孫の世代が自分の未来に絶望して起こしているケースが、少なくないわけですから。(中略)社会の安定と経済成長にとって、いちばん確実に効く長期投資が、高水準の教育の普及であることは論をまちません。(中略)
 日本に話を戻すと、マクロンのように立ち位置を具体的に示し、世界とちゃんと対話し、対峙し、協力できる毅然としたリーダーが必要になってくるでしょうね。そのためにはやはり教育を……となると、道は遠いですが(笑)

琥珀色の戯言
 世界は”右傾化”しているのか、ということだけでなく、「ニュースの見かた」が、実例を通じて学べる新書だと思います。
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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 12:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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