2017年11月21日

プロ野球MVP・新人王等発表の件などを前振りに、元永知宏「殴られて野球はうまくなる!?」

本題に入る前に告知1件。

昨晩はこの公開収録に行ってきたので、今日の本放送で背景にチラっと映るかもしらんけど、探さないでください(^_^;)
それはさておき、Twitterのフォロワーさんが「NPBアワーズ」に行ってたので、抽選に当たったのかと思いきや、今年から観覧チケットが販売されていたとわね(^_^;)
それはさておき、既に発表されていたベストナインに加えて、この場でMVPと新人王なども発表。
さらに詳しいことはこちらをご覧いただくとして、
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「(自分が阪神担当記者だったとしても)セの新人王は京田かM口か迷うことがあっても、大山には投票しないですよ」という虎系の人は自分だけではないはず。
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それはさておき、本場所中だというのに連日取り組みそのものより、先月の巡業中にあった出来事ばかりが注目されている件。
この件については、まさに舛添しく同意なのですが…
貴乃花親方も協会に報告したところで揉み消されると思っていただろうし…
ということで、⚾NPBアワーズと横綱日馬富士の暴行事件を取り上げた流れでこの本。
殴られて野球はうまくなる!? (講談社+α文庫) -
📖殴られて野球はうまくなる!? (講談社+α文庫)

管理人自身が思うに、昭和(あるいは20世紀)の昔ならまだ効果があったのかなとは思いますが、今の時代、殴るのは絶対にダメ!


自分自身は中学に入る段階で左投左打俊足ということで野球部から勧誘が来たのだけど、坊主刈りと上下関係の厳しいのに尻込みして、結局陸上(短距離)に転向したし…

その頃から陸上部は(基本個人競技なのと評価軸が数値化できるからか)鉄拳制裁がないどころか、上下関係そんなに厳しくなかったし、髪型どうこうもなし。
自分が部長の時代から道具の用意と後片付けを下級生にやらせるのではなく、みんなで手早くやるようにしたし…

ということで、暴力的指導を受けた経験はなく…

同時期では、サッカー部も(例えば湘南ベルマーレの選手が年上の選手ですら「○○くん」とか呼んでいるように)昔から上下関係が厳しくなかったような記憶が…

それはさておき、ちょうどこの本を読んでいる最中に前述のとおりの事件も発覚したし…

そもそも、自分は「己の欲せざる所は人に施す勿れ」派。

📖元永知宏殴られて野球はうまくなる!?」(講談社+α文庫
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
かつて野球と暴力はとても身近だった。プロで活躍した一流選手にも「私が成長できたのは鉄拳のおかげ」と語る人は多い。そして暴力を正面から肯定する人がほとんどいなくなった現代でも、「暴力は反対。でも…」と思っている関係者は多い。いまでも野球と暴力の関係は終わっていない。暴力なしで野球をうまく、チームを強くする方法はないのか?多くの証言から可能性を探る。

【目次】
はじめに 暴力事件によって夢を奪われた球児たち

第1章 野球界が暴力を容認する理由
「暴力のおかげで強くなった」は本当か
規律違反をしたら問答無用で鉄拳制裁
あの長嶋茂雄が若い投手に手をあげた
なぜプロの監督は選手を殴ったのか
厳しいところで耐えると厳しい場面で力が出せる
猛練習と暴力的な指導で勝利をつかむ

第2章 強豪野球部の日常
「集合」も「説教」もない普通の部活動
人目につかないところで行われる毎日の「説教」
授業が始まる前に教室で一時間の正座
「説教」と「罰走」で新入部員は激減
練習は毎日六時間以上、休みは年末年始の三日だけ
監督は手はあげないけれど足が出るタイプ
名門の練習は緊張感がすごかった
能力のある新入生が真っ先に狙われる
ストレスは絶対的弱者に向けられる
きつい練習には耐えられるがいじめはつらい
なぜ悪い習慣はなくならないのか
猛練習と厳しい上下関係はセット
寮とグラウンドでの細かい規則
一年生のミスは下級生全員の連帯責任
どこで地雷を踏むかわからない

第3章 根性をつけるための暴力的な指導
指導力とカリスマ性を併せ持つ名監督
1000発以上殴られても憎しみも怒りもない
愛のある暴力は「暴力でなない」
「やれ!」と言われたら黙って従う
初めて殴られたときはうれしかった
出場を直訴したらボコボコに
甲子園での酷使がたたって選手生命が絶たれた
技術のある監督が課す練習だからついていけた
野球の指導者の問われる人間性
殴ることと厳しさはまったく別のもの
限られた時間で何ができるのか
習慣や考え方を変えるには荒療治が必要

第4章 元プロ野球選手が語る「暴力」の功罪
二浪して大学に入った異色のプロ野球選手
新入部員を襲った名門野球部の通過儀礼
殴られたことには感謝できない
心のなかで「いくらでもやれ」と思っていた
ちゃんとした人間でなければしつけはできない
指導者の仕事は選手の気持ちに火をつけること
歯の食いしばり方を知っているかどうか
理不尽な練習のなかにヒントがあった
正当な理由と確かな愛情があれば暴力も許される

第5章 甲子園常連チームができるまで
「鬼」と呼ばれた監督
三年生と正面からぶつかり残ったのはふたりだけ
初のセンバツ出場、山形県勢として初勝利
朝から晩まで10時間の練習
選手のため、チームのための暴力的な指導
監督生活四五年で指導方法はどう変わったか
目標は「三年に一回は甲子園に出る」
七対二九の衝撃
青森山田で知った「留学生」の覚悟と意識の高さ
親元を離れて野球に打ち込む覚悟
グラウンドより寮生活に気を使う
監督生活で一番悔しい敗戦
「山陰のピカソ(元島根・開星高校監督 野々村直通)」の教育哲学
上級生の暴力を絶対に認めない理由

第6章 ラテンアメリカから見た日本野球
甲子園→神宮→プロ野球
一日三時間の練習で甲子園に出場
ラテンアメリカには暴力的な指導も上下関係もない
試合での勝利は評価に直結しない
経験の少ない選手がミスをするのは当たり前
試合でも練習でも声を荒げる指導者はいない
選手に対するリスペクトはあるか?
野球とは失敗するスポーツだ
トーナメント製だから勝利至上主義になる
部員数が多すぎることの弊害
自主練習は原則禁止、やっても20分
選手のために指導者がいる
OBの筒香が加わった堺ビッグボーイズの試み

第7章 暴力なしで強くなる方法
監督として甲子園出場を目指す元プロ野球選手
意識改革はご飯の食べ方から
自分の変化がわかると選手が勝手に練習する
当たり前のことを当たり前にやるように厳しく指導
勝負強さは一朝一夕では身につかない
痛い思いをしたから「どうすればいいか」を考えた
素直すぎる選手をその気にさせる
「考える野球」を経験して野球観が変わった
ドラフト二位で入団したがプロでは一勝もできず
「できない人」を「できる」ようにするための指導
野球以外の世界に触れて視野が広がった
本当に大事な場面で力を出せる選手に

おわりに

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
元永知宏(モトナガトモヒロ)
1968年、愛媛県生まれ。立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。大学卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2017年7月発行/2017,11,15読了】

【備忘録】
はじめに 暴力事件によって夢を奪われた球児たち
・藪恵壹が新宮高校時代に1年間の出場停止経験
「本当に空白の一年間。練習試合もすることができず、ただ練習だけ。練習はできても、対外試合は禁止なので、精神的にきつかった。勉強もしていたはずが、まったく頭に入らず。まったくいい記憶のない、実りのない時間」
・暴力には以下のような効能があるため、それを信じている指導者は今も多い。
1,暴力によって、チームに緊張感が生まれる
2.暴力によって、選手が覚醒することがある
3.暴力によって、みんなが必死になる
4.暴力によって、根性がつく
5,暴力によって、うまくなる
6,暴力によって、チームが勝てる

第1章 野球界が暴力を容認する理由
情熱のサイドスロー ~小林繁物語~ - 長嶋監督20発の往復ビンタ (小学館文庫) - パ・リーグを生きた男 悲運の闘将・西本幸雄 - PL学園OBはなぜプロ野球で成功するのか? (新潮文庫) -
・甲子園を目指す高校野球の強豪チームの野球部員が信じてきたこと
1.甲子園に出たければ猛練習するしかない
2.勝つためには監督の暴力にも耐えるしかない
3,厳しすぎる上下関係も野球部には付きものだ
4.それらに打ち勝って初めて、勝利をつかむことができる
5.プロ野球選手だって、殴られながら成長したのだから

第2章 強豪野球部の日常
・はっきりしていることは、やられたほうは一生忘れないということ
・時間は2年4か月しかない(入学した年の4月から3年生の8月まで)
・長く続いていることを変えるのはなかなか大変(常識から外れていても、伝統みたいなものとくっついていると相当に厄介)

第3章 根性をつけるための暴力的な指導
・高校野球は単に野球の技術のみを習得するところではない。チームとして戦うことで協調性を養い、人間性を磨く。「心・技・体」のバランスを取ることは重要
甲子園最高勝率―PL学園・中村流超エリート育成論 - 中村順司の野球はうまくなる! (宝島新書) -

第4章 元プロ野球選手が語る「暴力」の功罪
おとぎの村の球(ボール)投げ -

第5章 甲子園常連チームができるまで


第6章 ラテンアメリカから見た日本野球

第7章 暴力なしで強くなる方法
・勝利が選手を変える。選手が変わればまた指導者も成長していくに違いない


【参考書評等】
殴られれば野球はうまくなる? 根強く残る「指導」という名の「暴力」(ダ・ヴィンチニュース)
なぜ野球界から暴力はなくならないのか(週刊ダイヤモンド・峰尾健一:HONZ)
野球と暴力の危うい関係!殴ればチームが強くなる⁈(アゴラ・尾藤克之)
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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 12:00| 神奈川 ☁| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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