2023年11月25日

11/24の⚽金Jの件を前振りに、塩田雄大「変わる日本語、それでも変わらない日本語」

最初にACLの関係で金Jで先行開催されたJ1第33節2試合の結果から
この試合は後半だけDAZNで見てましたが、お互い惜しいシーンが多かったというか、双方のGKが良すぎたというか、どっちともとれる内容。終盤はマリノスの選手が焦りだして空回り。アルビレックスの方が点取りそうな雰囲気がありましたが…ともあれ、この結果、マリノスは勝ち点1しか積み上げられなかったので、明日ヴィッセル神戸がホーム最終戦(vs 名古屋グランパス)に勝てばJ1リーグ戦初優勝が決まることに…
別の競技⚾の方で前日(11/23)に前祝いしちゃってるし…(←たぶん違う)
そして、金Jのもう1試合の方は負けた鹿島が(現在進行中の2023/2024ACLで日本のJクラブが優勝しなかった場合に2024/2025ACLのプレーオフ出場権を得る)3位争いから脱落…
負けた方は立つ鳥跡を濁す(# ゚Д゚)
これらの2試合に関するさらに詳しいことや他の⚽系の方々の見解等はこちらをご覧いただくとして、
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前振りとは関連性が思いつかないけど、すでに下書きを終えて公開待ちの読書感想文シリーズの在庫から一番古いこの本を。
変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま (基礎から身につく「大人の教養」) - 塩田 雄大
📖変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま (基礎から身につく「大人の教養」) /塩田雄大
【一例】
・「それほど重要なことではないので、割愛します」
→「割愛」は、「“愛”着のあるものを、泣く泣く“割”って断ち切る」
ほんとうはぜひとも紹介したいものごとを
いたしかたなく省略することを言う

・「平和と和平はどう違うのか」
→平和は戦争がない状態、和平は戦争がない状態にすること

・「週末」とは何曜日のことでしょう。
「金曜日のみ」と思う人は少数派で、「土曜日と日曜日」が約半数。とはいえ、「金曜日と土曜日」「土曜日のみ」「金曜日の夜から日曜日の夜まで」と解釈する人も一定数います。同じコトバをしゃべっている、と思ったら、大違い!なんです。 ことばづかいは、変動相場制のようなものです。NHK調査データからわかった現代の「相場観」を身につけ、自分とは異なるほかの人たちのことばづかいも尊重しながら積極的にことばを使い、理解し合っていきませんか。

また、本書の内容はこちらともかぶるところが多いです。
>著者がNHK放送文化研究所主任研究員ですし…

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📖塩田雄大/変わる日本語、それでも変わらない日本語 NHK調査でわかった日本語のいま (基礎から身につく大人の教養)世界文化社
◇内容紹介(出版社より)
日本語ってこんなに奥が深くて面白い!
実際の調査データに基づいた、目からウロコの日本語エッセイ
・グラフ多数掲載! NHKならではの徹底した調査データに基づき、“本当に使われている日本語”を読み解く
・敬語・用字用語・語彙・文法など、バラエティに富んだ切り口! 軽妙な文章で読ませる!
・著者は、「ラジオ深夜便」にコーナーを持つ、NHK放送文化研究所の主任研究員。『三省堂国語辞典』の編著者のひとりでもある
実際の調査データに基づいた、目からウロコの日本語エッセイ。たとえば、「週末」といったとき、金曜日が含まれるのかどうか、カレー好きを「辛党」と言っていいのか、実は、世代によって解釈が違うのです(答えは本書にて)。ひと目でわかるグラフも満載。敬語・用字用語・語彙・文法など、バラエティに富んだ切り口で言葉に迫る。日本語ってこんなに奥が深くて面白い!

Chapter 1 とまどう日本語〜ことばをたどって、とまどって
Chapter 2 気になる日本語〜気が気でない言い方
Chapter 3 どうする日本語〜どうにもならないわけじゃない
Chapter 4 時をかける日本語〜時間との戦い
Chapter 5 気配りの日本語〜迷子の敬語
Chapter 6 迷える日本語〜文法の陰謀
Chapter 7 食べる日本語〜食語のデザート

◇著者情報(「BOOK」データベースより)
塩田雄大(シオダ タケヒロ)
NHK放送文化研究所主任研究員。学習院大学文学部国文学科卒業。筑波大学大学院修士課程地域研究研究科(日本語専攻)修了後、日本放送協会(NHK)に入局。2011年、博士(学習院大学・日本語日本文学)。1997年から、放送で用いる日本語の方針立案・策定に関連する言語調査・研究を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2023年4月発行/2023.7.26読了】
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【備忘録】
本書の大前提として、
ことばの問題では、白と黒の間に、とてつもない広い灰色が横たわっているように見えるゆえ、唯一の正解を華麗には示せない

Chapter 1 とまどう日本語〜ことばをたどって、とまどって
Q2 「味あわせる」「味わわせる」のどちらが正しいのでしょうか?
→文法的には「味わわせる」が正しいことになります
Q3 「声を押し殺して号泣していた」という言い方をしても、かまわないのでしょうか?
→「号泣」は「大きな声を出して泣き叫ぶ」というのが本来の意味
Q6 「足を洗うか、手を染めるか」
→「足を洗う」は「悪いことをやめる」、「手を染める」は「なにかをし始める」と限定に使われる意識が強い

Chapter 2 気になる日本語〜気が気でない言い方
Q8 「おいしくて、なんなら毎日食べてます」?
→「なん・なら」〜相手が実現を希望していることを仮定する気持ちを表す
→最近では「提案」とは関係のない文脈で使われる例が多くなっている
Q14 「つかぬこと」をうかがいますが
→(本来は)「これまでの話の流れとは直接関係ないことを尋ねますが」
→最近では「つまらないことを尋ねますが」というニュアンスで用いられることも多くなっている
Q15 飛び抜けて「弱い」?
→伝統的には「飛び抜けて」の後ろにはプラスの意味の言葉が来るのが普通
→マイナスの意味のことばが続くのは新しい用法

Chapter 3 どうする日本語〜どうにもならないわけじゃない
Q20 新型肺炎の「終息」?「収束」?
Q28 「世界一の治安」は正しい?
→現状では「世界一の治安のよさを誇る日本」のように、”ーのよさ”を入れておいた方が、受け入れられやすいよう

Chapter 4 時をかける日本語〜時間との戦い
>ちなみに(本書には書いてないけど)医学的には40歳くらいから「初老」と認識した方がよさそう?
>ちなみに、自分自身は40代はまだ無理が効いた。50歳くらいから老眼が進行し、疲れも取れにくくなってきたし…
>個人的には使わない

Chapter 5 気配りの日本語〜迷子の敬語

Chapter 6 迷える日本語〜文法の陰謀

Chapter 7 食べる日本語〜食語のデザート


【参考書評等】
Amazon書評
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【本書には掲載されていないけどここで記載】

【個人的に違和感を感じる物言い】
(一例)
>お願いするのは「入場の際にチケットまたはスマホのQRコードのご提示をお願いします。」とか、主催者側が円滑に運営するためにお客様にして欲しいことだけでいいのに…
>熱中症対策は客が自主的に注意するもので、お願いされて行うものではないでしょう。
>これで十分
三省堂国語辞典 第八版 - 見坊 豪紀, 市川 孝, 飛田 良文, 山崎 誠, 飯間 浩明, 塩田 雄大
posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 07:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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