2025年02月26日

三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

本題に入る前に日本の社会人の読書時間って諸外国と比べてどうなのよ?
(とGrokに聞いてみた)
という前振りを入れてこの本の件へ。
なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) - 三宅香帆
📖なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) - 三宅香帆

まずは、この本の字が小さすぎて老眼には辛い問題(^_^;)

小さい上にフォントも普通の明朝ですし…

という指摘は各所レビューにはなかったですが…
(読者が働いている、いないにかかわらず)出版社各位には高齢化社会に対応した見やすいフォントの採用をお願いします。

もっとも、その点がなかったとしても速読には向かん本。




上掲の解説動画や本の要約サービス flier(フライヤー)などで概要を頭に入れてからじっくりと読み込むことをおすすめします。

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📖三宅香帆なぜ働いていると本が読めなくなるのか集英社新書
【人類の永遠の悩みに挑む!】
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? 
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

【目次】
まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました
序章   労働と読書は両立しない?
第一章  労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代
第二章  「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代
第三章  戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中
第四章  「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950〜60年代
第五章  司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代
第六章  女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代
第七章  行動と経済の時代への転換点―1990年代
第八章  仕事がアイデンティティになる社会―2000年代
第九章  読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代
最終章  「全身全霊」をやめませんか
あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします

【著者略歴】
三宅香帆(みやけ かほ)
文芸評論家。
1994年生まれ。
高知県出身。
京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。
著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術―』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。
【2024年4月発行/2024.11.22読了】
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【備忘録】
序章 労働と読書は両立しない?
花束みたいな恋をした - 土井裕泰, 有賀高俊, 土井智生, 坂元裕二, 菅田将暉, 有村架純, 清原果耶, 細田佳央太, オダギリジョー

第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代
現代語訳 西国立志編 スマイルズ『自助論』 (PHP新書) - サミュエル スマイルズ, 中村 正直, 金谷 俊一郎

第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代
痴人の愛 - 谷崎 潤一郎

第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中

第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950〜60年代
・戦後の紙の高騰による全集・文庫ブーム
・1950年代の源氏鶏太のサラリーマン小説の流行
英語屋さん (集英社文庫) - 源氏 鶏太天下を取る (講談社文庫) - 源氏鶏太
・60年代カッパブックスの「役に立つ」新書群の登場
英語に強くなる本: 教室では学べない秘法の公開 (ちくま文庫 い 82-1) - 岩田 一男

第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代
合本 坂の上の雲【文春e-Books】 - 司馬遼太郎合本 竜馬がゆく(一)〜(八)【文春e-Books】 - 司馬遼太郎ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日 (ノン・ブック) - 五島勉日本沈没(上) (角川文庫) - 小松 左京恍惚の人(新潮文庫) - 有吉 佐和子

第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代
サラダ記念日 俵万智歌集窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫 く 10-2) - 黒柳 徹子ノルウェイの森 (講談社文庫) - 村上春樹
BIG tomorrow(ビッグトゥモロー) 2018年 01 月号 [雑誌]

第七章 行動と経済の時代への転換点―1990年代
脳内革命: 脳から出るホルモンが生き方を変える - 春山 茂雄

第八章 仕事がアイデンティティになる社会―2000年代
13歳のハローワーク - 村上 龍電車男 - 中野 独人
・情報=知りたいこと
・知識=ノイズ+知りたいこと

第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代
人生の勝算 (幻冬舎文庫) - 前田裕二
死ぬこと以外かすり傷 - 箕輪厚介ノマドワーカーという生き方 - 立花 岳志女の子の謎を解く - 三宅香帆
映画を早送りで観る人たち〜ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形〜 (光文社新書) - 稲田 豊史
・読書〜ノイズ込みの知を得る
・情報〜ノイズ抜きの知を得る
ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち (集英社新書) - レジー


最終章 「全身全霊」をやめませんか
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あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします


【参考書評等】

週5フルタイムで働き、疲れ、本を読みたくてもSNSやYouTubeをぼーっと眺めてしまう、そんな生活おかしくないか?/JBpressセレクション
なぜ働いていなくても本が読めなかったのか/シュッパン前夜 編集部のnote
Amazon書評
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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 10:30| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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