(とGrokに聞いてみた)
という前振りを入れてこの本の件へ。結論として、日本の社会人の読書時間(1日15分〜30分程度)は、アメリカ(約49分)、ドイツ(約49分)、イギリス(約45分)、中国(約68分)と比べると明らかに短く、韓国(約26分)と比較してもやや短いか同程度です。日本の社会人は忙しさやスマホなどの娯楽に(以下文字数https://t.co/VhYZRxdWVa
— スーパーサウスポーあさちゃん。 (@ssasachan) February 26, 2025

📖なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書) - 三宅香帆
まずは、この本の字が小さすぎて老眼には辛い問題(^_^;)
小さい上にフォントも普通の明朝ですし…
という指摘は各所レビューにはなかったですが…
(読者が働いている、いないにかかわらず)出版社各位には高齢化社会に対応した見やすいフォントの採用をお願いします。これに限らず、新書って何となく読みづらいのが多い。
— まゆ (@m_rose_moon) November 7, 2021
もっと字を大きく、読みやすいフォントにして、専門的な本にはちゃんと索引を付けて(←重要)、背表紙のフォントをゴシック体やUDデジタル教科書体のような読みやすいしたら、読みやすくなるんじゃないかな。
もっとも、その点がなかったとしても速読には向かん本。
上掲の解説動画や本の要約サービス flier(フライヤー)などで概要を頭に入れてからじっくりと読み込むことをおすすめします。


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📖三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか(集英社新書)
【人類の永遠の悩みに挑む!】
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
【目次】
まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました
序章 労働と読書は両立しない?
第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代
第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代
第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中
第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950〜60年代
第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代
第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代
第七章 行動と経済の時代への転換点―1990年代
第八章 仕事がアイデンティティになる社会―2000年代
第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代
最終章 「全身全霊」をやめませんか
あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします
【著者略歴】
三宅香帆(みやけ かほ)
文芸評論家。
1994年生まれ。
高知県出身。
京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。
著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術―』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。
【2024年4月発行/2024.11.22読了】
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【備忘録】
序章 労働と読書は両立しない?

『花束みたいな恋をした』を観たあと、「麦くんに、本を読みたいな、と思ってもらえるような本を書きたい」と思ったんですよね。そこが『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の原点なんです。
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) April 26, 2024
第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代
三宅香帆さんの連載「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」、更新されました!
— 吉田(ボブ) (@B_yoshiryu) January 31, 2023
明治時代から「カルチャー」と「自己啓発」の分断が始まっていたことが明らかになる、衝撃的な論考です
明治時代の読書と労働―自己啓発書誕生の時代 https://t.co/45bNwDWVOT
読書中の本に、江戸時代は本を「読む」は音読で、黙読は本を「見る」だったと書いてあり、確認したらほんとだった。
— ほしのや 寿 (@hoshinoya9) October 6, 2024
明治前半までは本は音読で、公共の場でも声を出して読んでた。
明治後半、図書館が音読禁止を打ち出してから公共の場での音読は減り、黙読になった。
読むは音読、黙読は見る、かー

第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代
大正時代、日本の読書人口は爆発的に増大した。
— しんや (@sj5T2LZ7lBIBsyd) June 1, 2024
日露戦争後国力向上のために全国で図書館が増設された。
さらに、大正時代現代にまで続く再販制か導入され始めた。さらに委託制度が広まり、書店は、売れる見込みのある本を大量に仕入れることができるようになった。
読書の拡大期が大正時代だった。 pic.twitter.com/O3WXUFQ712
この回で個人的に好きなのは「労働が辛いサラリーマン像、誕生」という身も蓋もない見出しと、『痴人の愛』(谷崎潤一郎)にツッコミを入れる三宅さんです pic.twitter.com/EJ4StYDJGD
— 吉田(ボブ) (@B_yoshiryu) February 13, 2023

第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中
【連載更新!】
— 集英社新書編集部 (@Shueishashinsho) March 31, 2023
書評家の三宅香帆さんが労働と読書の関係について歴史から考える連載『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
第4回目は昭和の「円本」ブームが与えてインパクトについてです
昭和戦前・戦中:本が安くなるとみんな本が読める https://t.co/BsQ1ycecxm
第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950〜60年代
・戦後の紙の高騰による全集・文庫ブーム
・1950年代の源氏鶏太のサラリーマン小説の流行


・60年代カッパブックスの「役に立つ」新書群の登場

第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代
三宅香帆さんの超絶好調連載「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」が(7/18の火曜日に)更新されてます
— 吉田(ボブ) (@B_yoshiryu) July 23, 2023
TikTok売れ批判と、フィクションをビジネスに役立てる言説に近い話が70年代にあった、という話
1970年代の労働と読書―司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマンたち https://t.co/KkhF5UBxMZ





第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代
『「嫁さんになれよ」だなんて
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) June 27, 2022
カンチューハイ二本で
言ってしまっていいの』
大学生だった当時、ひとつ年上の俵万智さんの
『サラダ記念日』に衝撃を受けた。
新幹線での帰路、車窓の夕日を見ながら、
宝カンチューハイを飲んでいる自分がいる。
好きだ。 pic.twitter.com/8mOOt8X7Bp



読んだ本で引っかかった一文
— be healthy until the age of 99 (@health_run_jog) September 2, 2024
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか 三宅香帆」
「なぜ処世術やモテ術を語った「BIG tomorrow」は1980年代に人気を博したのか?答えは簡単で、サラリーマンの間で「学歴よりも処世術のほうが大切である」という価値観が広まったからだ。」
感想:変更なし。
![BIG tomorrow(ビッグトゥモロー) 2018年 01 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61fIWFHh6NL._SL160_.jpg)
【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】最新回更新されました!
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) September 12, 2023
1980年代『サラダ記念日』『窓ぎわのトットちゃん』『ノルウェイの森』等ベストセラーが生まれる中で、読書や教養という名の「階級」を上がろうとする運動は、女性たちに開かれていきました。そう、時代はカルチャーセンター!!!! pic.twitter.com/bgbRalWfde
第七章 行動と経済の時代への転換点―1990年代
【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】更新!90年代、それは[内面の時代]から[行動の時代]への転換点。爆売れさくらももこ・哲学本・自己啓発書。
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) October 7, 2023
90年代自己啓発書ブームを読み解き、「なぜ現代に生きる私たちは、働いていると本が読めなくなるのか?」という問いへの回答を見つけました。 pic.twitter.com/XZhVCgACNT
三宅香帆さんの『#なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の後半に、うちの『脳内革命』(1995年)の話が出てくるんだけど、そこに「自己啓発書はノイズを除去する姿勢を重視している」という一文があって、確かにその通りだなあと思った。… pic.twitter.com/9RFKJokiF6
— 黒川精一 | サンマーク出版代表 (@kurokawa_sunma) June 11, 2024

第八章 仕事がアイデンティティになる社会―2000年代
【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】労働と読書の近現代史を読む連載、とうとう最終回です……!
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) November 20, 2023
インターネットはできるのに本は読めないのはなぜ?『13歳のハローワーク』って今読むと牧歌的な本ですね?ていうか若者のやりがい搾取はこの時代から始まってた!?激動の2000年代を読みます! pic.twitter.com/lpHXO2qDxz


・情報=知りたいこと11/30までにnoteマガジンを定期購読していただけると500円でこちらの8記事が読めますー!!1週間に2記事更新!
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) November 28, 2023
今月は #ゴジラマイナスワン や手帳術や電車男や連載裏話について書きました🙆♀️
11月過ぎると1記事ごとの購入になってしまうので、よければ今のうちにぜひ🥰https://t.co/iKsxl8JG1s pic.twitter.com/87EMLTapMk
・知識=ノイズ+知りたいこと
第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか(三宅香帆著)』より
— あを (@putitomatoPOP) July 18, 2024
「新自由主義は決して外部から人間を強制しようとしない。むしろ競争心を煽ることで、あくまで「自分から」戦いに参加させようとする。(略)だからこそ現代において私たちが戦う理由は、自分が望むから、なのだ 」 pic.twitter.com/Br7gCKfi3G



『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』、個人的に『映画を早送りで見る人たち』を自分なりに解釈して書いた本でもありまして(本文でも引用してるのですが)、現代のタイパ文化を批評した本としても読めるようにしてありますので、この感想は嬉しい…!!映画好きアニメ好きゲーム好きな方もぜひ! https://t.co/AXM6G3fNwR
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) April 18, 2024

・読書〜ノイズ込みの知を得る
・情報〜ノイズ抜きの知を得る

「BOOK LOVER'S HOLIDAYーはたらくの現在地ー」での三宅香帆さんとの対談の記事が公開されました。30代後半でマインドチェンジを頑張った話もしています。
— 朱野帰子 12/1文学フリマ東京39 U-09 (@kaerukoakeno) November 19, 2024
「半身で働く」「本を読み、他者の文脈に触れる」──朱野帰子・三宅香帆の仕事観 | サイボウズ式 (@cybozushiki) https://t.co/onjtC5hRxM
最終章 「全身全霊」をやめませんか

ゆる言語学ラジオの水野さん(@yuru_mizuno )との『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』対談、後編です!!思わぬ話題に至りました😂
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) April 18, 2024
日本社会は「全身全霊」を信仰しすぎている?「兼業」を経験した文芸評論家・三宅香帆と「ゆる言語学ラジオ」水野太貴が語る働き方https://t.co/sVXPl9TULz pic.twitter.com/cNsPfBRQcq
ゆる言語学ラジオの水野さん(@yuru_mizuno )との『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』対談、後編です!!思わぬ話題に至りました😂
— 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 (@m3_myk) April 18, 2024
日本社会は「全身全霊」を信仰しすぎている?「兼業」を経験した文芸評論家・三宅香帆と「ゆる言語学ラジオ」水野太貴が語る働き方https://t.co/sVXPl9TULz pic.twitter.com/cNsPfBRQcq
あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします
今日の読書。「なぜ働いていると、本が読めなくなるのか」(三宅香帆著)。半身で働こう!働きながら本を読むコツ。@自分と趣味の合う読書アカウントをSNSでフォローするAiPadを買うB帰宅途中のカフェ読書を習慣にするC書店に行くD今まで読まなかったジャンルに手を出すE無理をしない。とのこと。 pic.twitter.com/sKiYGlS6Vw
— 福井一博 (@kyyjfukui) April 19, 2024
【参考書評等】
・週5フルタイムで働き、疲れ、本を読みたくてもSNSやYouTubeをぼーっと眺めてしまう、そんな生活おかしくないか?/JBpressセレクション
・なぜ働いていなくても本が読めなかったのか/シュッパン前夜 編集部のnote
・Amazon書評
・読書メーター

