2023年12月05日

かつとんたろう「小田急は100年でどうなった? ロマンスカーとまちづくり」

小田急は100年でどうなった? (交通新聞社新書) - かつとんたろう
📖小田急は100年でどうなった?

本書の「コラム1 まぼろしの小田急球団」(P53~55)によれば、1949年11月27日の朝日新聞朝刊に「(プロ野球)新リーグのうちのひとつの名称はセントラルリーグで、巨人・阪神・中日・太陽(のちに松竹)の既成球団と、大洋漁業(現DeNA)・西日本新聞・広島・小田急の8チーム」になるという記事が掲載。(実際は小田急ではなく国鉄(現ヤクルト)がセ・リーグ参入)

実は社内でプロ野球参入の検討は進められていたようで、球場の候補地(の1つ)は(今の)こちら
ちなみに、公園内には野球場もあり。
この本を読まなければここに行くこともなかったけど…

なお、この計画が公表されたのは本書校了後。
>ちなみに、その予定地近辺にはこの看板が…
伊勢原名物謝罪しろ看板.jpg

【ご参考】

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📖かつとんたろう/小田急は100年でどうなった?交通新聞社新書)
観光開発もまちづくりも
ロマンスカーといっしょに走ってきた

小田急電鉄の前身「小田原急行鉄道」が設立されたのは、100年前の1923年5月1日のこと。ときに箱根や江の島観光の足となり、ときに増大した人口の通勤・通学の足となり、沿線の発展とともに進化を遂げてきた小田急電鉄の変遷を、ロマンスカーの歴史を中心に、役割や設備の変化、線路の地下化・複々線化といったトピックスを交えつつ多面的にひも解いていく。

◇目次
第1章 小田原急行鉄道の発足から戦後の混乱期まで
第2章 新型特急車両のロマンスカー
第3章 変わりゆくロマンスカー
第4章 箱根とロマンスカーの現在
第5章 小田急線と沿線の現在と未来

◇著者紹介
かつとんたろう
1983年神奈川県小田原市生まれ。多摩美術大学大学院修了。下北沢や新宿近辺など小田急沿線に長く住み、小田急線に乗り続けてきた。会社員との兼業ライターとして、さまざまなメディアで多くの記事を執筆。とんかつ関連のものが多いが、とんかつのみならず幅広いジャンルで活躍。

〈口絵写真〉山ア友也
1970年広島県広島市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。独自の視点から鉄道写真を多彩に表現し、出版や広告など幅広い分野で活動。
【2023年2月発行/2023.7.27読了】
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【備忘録】
第1章 小田原急行鉄道の発足から戦後の混乱期まで
幻の”武相中央鉄道計画”を聞く!
>これは実現せず、小田急が神奈川県央部の鉄道空白域を埋める
>それにしても、1925年11月着工で1927年4月開業なんて、(休みなしの昼夜突貫工事だっただろうし)今なら絶対無理
・失敗した林間都市計画
・成城学園と玉川学園は私学自らの都市開発であって、小田急主導の開発ではない

第2章 新型特急車両のロマンスカー
歴代ロマンスカー掲示.jpg
・SE
・NSE
←開成駅前にあるNSEの静態保存「ロンちゃん」

・神奈中、江ノ電が小田急グループとはあまり知られていない

・多摩線開業
・地下鉄千代田線乗り入れ

第3章 変わりゆくロマンスカー
・LSE
・HiSE
OERロマンスカーHiSE-COLLAGE.jpg

・RSE
・通勤型ロマンスカーEXE
通勤型ロマンスカーEXE-COLLAGE.jpg

第4章 箱根とロマンスカーの現在
・復活のロマンスカーVSE
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・VSEとEXEのいいとこどりのMSE

・必然だったEXEα

・GSEで新宿〜小田原60分切り達成

・早すぎるVSEの引退
<コラム>

第5章 小田急線と沿線の現在と未来
・2018年のダイヤ改正(複々線化工事の竣工)
>自分ちの最寄り駅が愛甲石田なので、伊勢原行爆誕は俺得なダイヤ改正も、その後コロナ禍による乗客数の減少などを受けて2022年3月のダイヤ変更(←小田急が変更と言う実質「改悪」)で激減。(平日夕方以降の下りは30分に1本の千代田線からの直通急行から、1時間に1本の準急+たまに急行に激減。さらに、平日昼間と休日は町田〜小田原間の6両急行が20分おきに運転されて、その電車が特に海老名〜伊勢原間で劇混み。加えて、新宿直通が20分おきの快速急行のみとなって、そっちも一層の混雑(# ゚Д゚)

・下北沢に本多劇場が来たのは1982年で、それ以降サブカルの街として認知されるように
・海老名駅前の一大再開発とロマンスカーミュージアム開業
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・開成駅という成功事例
2019-2023_開成あじさいまつり-COLLAGE.jpg
(今では急行停車駅となり、開成あじさい祭り開催期間の土日にはロマンスカーも下り1本だけ臨時停車)
・箱根と箱根登山鉄道は厳しい状況への対応に追われ続けている
Polish_20200815_054602700.jpg

あとがき
・筆者は足柄駅からほど近い小田原市立病院で生まれ、家もその近所だった
・その後南足柄市に引っ越したが、小田急に乗る際は開成駅を一番よく利用した
・結婚後は下北沢のすぐ近くに住んでいた時期もあり
・妻は結婚する前は南林間に住んでいた
・はじめて乗ったロマンスカーはNSE
>管理人は川崎市内の南武線沿線の産婦人科で生まれたけど、川崎市に住んでた頃の記憶はない
>その後、本厚木駅からバスで10〜15分程度乗ったところにある団地住まいが長く、小・中・高は交通機関を使わないでも行ける範囲内のところに通っていたので、電車通学をしたのは大学時代のみ
>当時、駅まで自転車(自動車免許を取った後は原付・雨天時はバス)で、朝一番の講義時には7時台の本厚木駅始発の準急新宿行きに乗って座って通学。
>最初に乗ったロマンスカーはSE。NSE、LSE、HiSE、RSE、EXE、VSE、MSE、GSEの全タイプに乗っている(JR371系も)
>社会人になってからは、最初半年だけバス+電車通勤も、自動車通勤が長かった
>現住所は愛甲石田駅から徒歩圏内。勤務地も徒歩で通えた
>今は、出かけるときは目的地に応じて、電車または自家用車のいずれか便利な方を選択できる状況


【参考書評等】
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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 10:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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