2023年11月04日

11/3の⚾⚽関連の件を前振りに、本郷和人「歴史をなぜ学ぶのか」

最初に⚽Jリーグの方で昨日(11/3)唯一開催された試合の件
この試合は後半だけDAZNで見ていたんですが…
この勝利により甲府は暫定5位に浮上。プレーオフ圏内の最低勝ち点が64になったので、群馬、岡山は来年もJ2確定。大分も得失点差のからみでほぼ可能性なし。
J2では首位の町田が優勝(J1昇格)を決めているものの、自動昇格もう1枠(2位)争いが(残り2試合で)勝ち点差1の中に3クラブ。
自動昇格できなかった場合でも(6位以内はすでに確定しているので)プレーオフ勝ち上がりというもうワンチャンスあり。プレーオフ残り2枠を千葉、甲府、山形、長崎が争う構図(しかも最終節は千葉−長崎、山形−甲府の直接対決)。
ということも踏まえて、さらに詳しいことや今後の展望についての他の⚽系の方々の見解等はこちらをご覧いただくとして、
  ↓  ↓  ↓
にほんブログ村 サッカーブログへ
⚾阪神🐯が王手をかけて臨むSMBC日本シリーズ第6戦。
今日決めないと第7戦の先発が宮城対青柳なので逆にオリックスが有利になるというのが一般的な見立てな模様。
  ↓  ↓  ↓ 
にほんブログ村 野球ブログへ
第6戦でホームランが出れば日本シリーズもアレする可能性が高まるかもしらんけど、ホームラン0でアレでも前例がないのでファーストペンギンになれるわけで…
180729-175428-2018-07-29_コンデジ (25).JPG←こいつがペンギンと見間違えられがちなのはさておき…
という流れでこの本。
歴史をなぜ学ぶのか (SB新書) - 本郷 和人
📖歴史をなぜ学ぶのか (SB新書) - 本郷 和人

歴史を学ぶこと
   ↓
過去の振り返り
   ↓
現状の立場を認識
   ↓
これから(未来に)どのように行動するか

というのが著者の言いたいことのざっくりver.ですが、歴史を事実の羅列として暗記に留めるのではなく物語性にも着目するのが良いという主張はごもっとも。

ストーリーとして学んでおけば、面白みが増すと同時に記憶の定着度が高まりますからね。

------------------------------------------------------------------------
📖本郷和人/歴史をなぜ学ぶのかSB新書
歴史から教訓を得て、いまに活かす。「歴史に学べ」とはよく言われるが、それはいったいどういうことなのか。本書は日本史における六つのターニングポイントをたどりなら、歴史を学ぶ上で、重要な理論や視点が身につけられるように構成されている。歴史を読み解く目、歴史を考える頭、歴史を語る言葉。東大教授が教える歴史の本質がわかる一冊。

第一章 歴史とは何か、日本史とは何か
第二章 日本の歴史の誕生
第三章 歴史を考えるとは
第四章 日本史の定説を疑う
第五章 想像する日本史
第六章 現代につながる日本史
終章 これからの歴史学とは

◇著者紹介
本郷和人(ほんごう・かずと)
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。文学博士。東京大学、同大学院で、石井進氏、五味文彦氏に師事。専攻は日本中世政治史、古文書学。『大日本史料』の編纂に携わる。主な著書に『中世朝廷訴訟の研究』(東京大学出版会)、『新・中世王権論』(文藝春秋)、『天皇はなぜ生き残ったか』(新潮社)、『日本史のツボ』(文藝春秋)、『壬申の乱と関ヶ原の戦い』(祥伝社)、『軍事の日本史』(朝日新聞出版)、『北条氏の時代』(文藝春秋)などがある。
【2022年1月発行/2023.6.17読了】
------------------------------------------------------------------------
【一部ネタバレ】
第一章 歴史とは何か、日本史とは何か
・島国であることを日本人の特徴とする重要なポイントだとすれば、日本人はそんなに厳しくない
・外圧がなければ何も変わらないほど、日本は「ぬるい」
・ぬるい日本は、一神教も普及しなかった
・多神教である日本人同士の戦いではまず殲滅戦になることはない
・日本史の6つのターニングポイント
@壬申の乱とそれ以降の出来事〜関東の認識〜
A平将門の乱〜武士の台頭の萌芽
B鎌倉幕府の成立〜武士の治政の始まり
C応仁の乱〜戦国時代の始まり
D関ヶ原の戦い〜戦国時代の終わり
E明治維新〜武士の世の終わり、文明開化

第二章 日本の歴史の誕生
・日本と言う国は(古来)「西高東低」
・古代の政治の中心は中国・朝鮮から距離を取る発想〜奈良は東の端
・古代には「関東」の概念なし

第三章 歴史を考えるとは
乱と変の日本史 (祥伝社新書) - 本郷和人平将門と東国武士団 (動乱の東国史) - 鈴木 哲雄
・史料に振り回されずに考えることが大事

第四章 日本史の定説を疑う
>この本を読んだ限りでは、鎌倉幕府は形式的は権門体制論を取りつつも、実質東国国家論史観だったような感想
日本の悲劇と理想 - 平泉 澄皇国史観 (文春新書 1259) - 片山 杜秀日本の歴史 (7) 鎌倉幕府 (中公文庫) - 石井 進唯物史観と現代 (岩波新書 青版 897) - 梅本 克己
・日本は歴史資料が一番多く残っているため、史料の欠落を埋めるための理論が発達せず、史料至上主義に陥りがち
・歴史をつくるのは、ほとんどが名もなき庶民
→・網野史観と歴史小説(社会の側から歴史を語る)
・歴史観や歴史の解釈は時代によって変化する。定説を疑え

第五章 想像する日本史
武士とはなにか 中世の王権を読み解く (角川ソフィア文庫) - 本郷 和人承久の乱 日本史のターニングポイント (文春新書) - 和人, 本郷
・権門体制論は、天皇をトップに置く一つの国家を公家や武家、寺家が支えていたとするのに対し、東国国家論は、京都の朝廷と鎌倉の幕府政権が並び立っていたと考える。
・実証的な歴史学は人間の感情まで踏み込めないが想像することは重要

第六章 現代につながる日本史
・歴史と現代をつなぐ〜鏡としての歴史
→新しいことを始めるのにも、過去に何があったかしらなければ、新しいことかどうかはわからない
→歴史は別の歴史と比較することで意味を持つ
→本書では江戸時代に女性天皇がいてたのは、幕府が気にしないくらい天皇の存在が重要でなかった説
「萬世一系」の研究――「皇室典範的なるもの」への視座(上) (岩波現代文庫) - 奥平 康弘
・歴史を学ぶことは現代を考えることにつながる

終章 これからの歴史学とは
・歴史学のなかだけでは考えてもわからないことは、他分野の専門家の力を借りた方がいい

【参考書評等】
Amazon書評
読書メーター
にほんブログ村 本ブログへ
posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 10:43| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック