2024年12月05日

堤 未果・藤井 聡「ヤバい“食” 潰される“農”―日本人の心と体を毒す犯人の正体」+α

本題に入る前に+α関連⚽
これをもってACLEの年内の試合は終了。
(リーグステージの残る2試合は2月開催。なお、Jリーグ同士など同じ地域内のクラブとの対決はなし)
ACLE-EAST2024-2025.jpg
ということも踏まえて当該試合に関するさらに詳しいことやACLEの今後の展望等について、フロサポを中心とした他の⚽系の方々の見解等はこちらをご覧いただくとして、
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国民の違和感は9割正しい (PHP新書) - 堤 未果
この本を読了したので、ブログ記事化する前に堤 未果氏の別の共著をこの段階で公開します。
ヤバい”食” 潰される”農” - 堤未果, 藤井聡
📖ヤバい”食” 潰される”農”

この本は2024年9月29日に図書館で借り、次の予約が入っているので(その2週間後の)10月13日までに(読了後、ブログに書評エントリーを書いたうえで)返さざるを得ないため、10月10日にざっくりと読了。

書評エントリーを書くに際して、Xを検索したところ、まずは藤井 聡先生が本書に関連してXへの投稿したものがいくつか出てきます。

その中には、著者のひとりである藤井 聡先生(京都大学大学院教授〔レジリエンス実践ユニット長〕)の📺番組「東京ホンマもん教室@TOKYO MX」でゲストに(もうひとりの著者である)堤 未果さんを呼んだときの内容がわかるものも…
これで(読まずとも)本書の概要をつかめるかと…

そして、本書をデマ本と断罪するものも…
一連のこの投稿の方を信じるか、堤さん&藤井さんの方を信じるかはあなた次第…

(管理人自身は晴川雨読氏に近い立場というか、「いらん心配してストレスをためることの方が、農薬や食品添加物の毒より体に悪い」という立場)
名言「悲観的に準備して、楽観的に行動する」額付き書道色紙/受注後直筆(千言堂)Z3621

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📖堤 未果・藤井 聡「ヤバい“食” 潰される“農”ビジネス社
◇内容紹介(「BOOK」データベースより)
グローバル・メジャーが仕掛けた策略を暴き出す!“食料安保問題”を追うジャーナリストと識者が、「陰謀」に立ち向かう。

◇目次(「BOOK」データベースより)
第1章 際限なくマーケット化する食と農
(保守派が率先して農を「破壊」してきた/急に再浮上して注目された二つの世界的事件 ほか)
第2章 「西洋化」「効率化」が食を壊す
(牛のゲップのメタンガスを減らせという暴論/「農」をデジタル化してゆくと必ず逆襲に遭う ほか)
第3章 農業は日本の精神である
(複数の農村共同体を統治する存在としての天皇/「食べたものが私になる」 ほか)
第4章 食料「自決権」のヒントは地方にあり
(田中角栄著『日本列島改造論』の価値/漫才師の横山やすしさんの怒り ほか)
第5章 「最適化」に抗うために
(中学生のころ、土に触れた生活体験/「害虫」と言われるような虫たちにも役割がある ほか)

◇著者情報(「BOOK」データベースより)
藤井 聡(フジイ サトシ)
京都大学大学院工学科教授。『表現者クライテリオン』編集長。1968年奈良県生まれ。京都大学工学部卒、同大学大学院修了後、同大学助教授、イエテボリ大学心理学科研究員、東京工業大学教授を経て、2009年より現職。2018年よりカールスタッド大学客員教授。2012年〜2018年まで安倍内閣内閣官房参与

堤 未果(ツツミ ミカ)
国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号取得。国連、米国野村證券などを経て現職。政治、経済、医療、教育、農政、食、エネルギーなど、徹底した現場取材と公文書分析に基づく幅広い調査報道を続けている。『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)で日本エッセイスト・クラブ賞、新書大賞受賞。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』(新潮文庫)で黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2024年7月発行/2024.10.10読了】
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【備忘録】
はじめに(藤井 聡)
・この本は、日本政府が今、食と農を蔑ろにすることを通じて、国民の健康と安寧と繁栄、挙句の果てに生命をすら危機に陥れていることに警鐘を鳴らしている

第1章 際限なくマーケット化する食と農
・藤井「保守とはそもそも『守るべきものを守る』態度であって、日本の歴史や伝統こそ保守が守らねばならないもの。なのに、食と農に関しては、保守派が率先して破壊している問題」
ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか? (文春新書) - 堤 未果チョコレートを食べたことがないカカオ農園の子どもにきみはチョコレートをあげるか? - 木下理仁怒りの葡萄(上) (新潮文庫) - ジョン スタインベック, Steinbeck,John, 威蕃, 伏見
・堤「そもそも、生き物や自然を扱う<農>は基本的に資本主義の論理が通用しないという前提で考えないといけない」
・人間が人間であるためには「ふるさと」が必要
・堤「『他国に依存しない食料安全保障』『 農家の自立』と言いながら、テクノロジーや種で他国に依存させられていたら意味がない」
・堤「メディアに中立性を求めるのは幻想で、求めるべきは多様性。受け手がそこに気づけるかがカギ」

第2章 「西洋化」「効率化」が食を壊す
・藤井「いくらメタバースが発展しても、自然の生態系の中に自分の体を埋め込み、そこから得た恵みをいただくよりほかに、生物が生きる道はない」
・堤「最適化に最もなじまない農や食を、デジタルとバイオで支配することのしっぺ返しは大きいと思う。人間として大事なのは『実体験』」
日本が売られる (幻冬舎新書) - 堤 未果2019.6.9付 当ブログ書評
ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月 (NHKテキスト) - 堤 未果
・藤井「そもそも『最適化』なんてコンピューターでは可能でも、生物界ではありえないこと。(最適化は)現実には多様性を失わせ、全体の組織を弱体化させているだけにすぎない」

第3章 農業は日本の精神である
・藤井「分業が過度に進むと、社会に分断を生む。隣の人が何をしているかわからないから、何かを頼ろうというときに、隣人や近所の人ではなく、企業が提供する『サービス』に頼るようになる」
・農業は分業化しすぎてはいけない領域
・多様性のある土が、もっともすばらしい
・日本人が幸せな暮らしを取り戻すためには「農」が必要

第4章 食料「自決権」のヒントは地方にあり

・農の価値を理解していない保守は偽物


第5章 「最適化」に抗うために
・「害虫」と言われるような虫たちにも役割がある
(株)貧困大国アメリカ (岩波新書) - 堤 未果
・単一化・自由貿易化を叫ぶ学者はもはや「害」
・最新技術より原点回帰
・都会に多く住むエニウェア族、地方に多いサムウェア族
・堤「五感を使った体験は自分のものだから、身体性は失われない」


おわりに(堤 未果)
・自然を決して下に置かず、八百万の神やお天道様といった大いなる存在に畏怖の念を感じ、赤とんぼの舞う景観をめでながら、旬の恵みをつつましくちょうだいして暮らしてきた国。日本人のその感性は、ビッグテックやグローバルカルテルにとって、理屈では太刀打ちできない脅威に他ならない


【参考書評等】
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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 11:40| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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